咲庵日記

2017-05

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南野田・白壁と焼杉の無垢の家
(伝統構法板倉造りで作ったゼロエネの家)


お客様がお住まいを造ろうと決心されたのは、5年前です。
本や雑誌をご覧になったり、ネットで気になる業者を調べたり、実際に展示場や
建築業者を何軒もお尋ねになって自分に合う住まいを模索されていました。
あるとき図書館である本を読んでいて、筑波大学の安藤邦廣先生が提唱されている
「板倉造りの家」の写真を見て衝撃をうけられたんです。

「なんだ?この木ばっかりの家は!!」

読んでみると、日本の伝統構法で建てられた木組みの家で、基本的に無垢すぎや漆喰など
自然素材を使った家で耐久性も十分あり、自然素材ということでシックハウスの心配も
あまりないだろうと思われました。
大阪で板倉造りの家とネットで検索され、私どもにとりあえず資料を請求されました。
それが私たちとの出会いでした。雨の中北野田の駅前で待ち合わせ、漆喰で白く仕上げた
「北野田の家」Sさん宅にご案内したんです。

日曜日だったので、Sさんご夫婦はご在宅で気さくに家の中を案内していただけました。
外観は白亜の洋館なのですが、内部は杉材の木組みの構造があらわになったつくり、壁は
シックイまたは杉材です。杉材のいい香りが漂います。
Sさんはにこやかに部屋の説明をされ、「杉材で囲まれた室内はとっても気持ちがよく、
癒されますよ。」とおっしゃっていただきました。
ご主人は、杉材の迫力に興奮されていたようですが、奥様はそうでもないように見受けられました。

その後、当社で毎月やっている勉強会に何度か参加されました。
また当社の現場見学会にもこられ板倉の家を改めて確認されました。そうしてプランニングということになりました。
ご要望をお聞きしようと打ち合わせの前に尋ねましたところ、ご返事がメールできました。
ご主人と奥様の要望がブルーとピンクの項目に色分けしてかかれていました。
お二人の夢や希望がぎっしり詰まっているのです。ご夫婦のこれからのお住まいに
対する熱い思いが伝わって、私たちも心を新たにしたことを覚えています。
プランニングだけでなく、素材についても検討しました。私たちが国産無垢材を産直で購入している徳島のN木材に一緒に行き、
製材所や天然乾燥材を見学し県の助成で建てた板倉の家のモデルハウスに一泊されたりしたんです。

あるとき、「丹陽社さんでは長期優良住宅はされないんですか?」と聞かれました。
長期優良住宅は耐久性のある優良な住宅を供給するため細かな規制を作りそれをクリアした住宅を認定して助成金やローン減税など
、国が住宅取得者にメリットを与える制度です。
ただ、規制がハウスメーカーや大手ビルダー仕様に傾いて私たち自然素材系や伝統構法を
扱うものにとってはなじみにくいのです。
「長期優良住宅を私たちで作ろうと思えば可能です。でも、構造材に地盤から1メートルまで防蟻のための薬剤を塗布したり
、伝統構法の木組みの家では使わない構造用金物を用いなければなりません。私たちがする板倉造りの家ではやりません。」とお答えしました。

凄く迷われていたのですが、奥様のあまり知られていない「板倉造り」より、政府のお墨付きで、助成金などメリットのある
長期優良住宅の方がいいんじゃないという言葉で、ご主人も他社の長期優良住宅でお住まいを建てることを決められたようです。

一年ほどたって、私たちもこのことを忘れかけていたころです。
突然メールがきました。
「土地の開発申請も終わったので、御社で自宅を建てていただきたいと思います。」とご主人からの連絡です。よくわからないままビックリして電話をしました。
お聞きすると、「他社では構造材を仕上げ材でわざわざ隠したり、見えないところで石油系建材を使ったりで、どうも話がかみ合わない。
手付まで払っていたのでこのまま進めても、それなりの建物ができると思ったんだけど、やっぱり納得がいかない。手付金と長期優良住宅の助成金はあきらめて、
丹陽社さんにお願いします。」とおっしゃいました。

本当にうれしくなって、改めてプランを作りました。
いろいろ有利な条件をあったにもかかわらず私たちを選んでいただいて張り切らないわけにはいきません。
無垢杉の香りがし、杉材の調湿効果で癒しの空間を作るのはもちろんのことなんですが
考えたのが夏涼しく冬暖かく過ごせるように自然の光や風を利用したパッシブな家です。
夏の日射を抑え、風が通る工夫をしているので、留守をして家に帰ってきても熱気でムッとすることはありません。
冬は南の大きな窓から光を集めポカポカと暖かい。
そんな家で、ご主人は家ができたら自分で家をいろいろさわったり、庭にピザ窯を作ったりして楽しみたい。
奥様も今では無垢の家に理解を示され、家庭農園して家族でエネルギーをなるべく使わないエコな生活を楽しみたいと夢を描かれました。

こんなパッシブなプランができて、契約しようとした頃です。
ゼロエネルギー住宅の助成金の制度が目につきました。この制度は太陽光発電を搭載してその売電価格と年間に使う電気ガスなど
エネルギー料金が相殺してゼロになる住宅に165万円の助成金が下りるものです。でも、プラン仕様について厳しい審査があるようです。
長期優良住宅の助成金はあきらめたので、ダメ元かとお客様と相談して申請しました。
太陽や太陽光発電を搭載して断熱材を厚くするのと断熱サッシに変えることで見事クリアできました。
ただ、助成金の範囲でこれらの工事はできません。追加工事が発生するのです。
でも、ご主人は「自然素材でできた無垢の家でゼロエネルギー住宅になるのは素晴らしい。家族みんなでエコな生活を楽しみたい。投資した金額は何年かで帰ってくる。
ぜひ、みんなが楽しく過ごせるような家を作ってください。」とおっしゃいました。本当にうれしいことです。

この自然素材でできた、南野田・白壁と焼杉の無垢の家が完成します。
内部はもちろん、杉無垢材をつかった板倉造り。杉の香りと調湿性で癒しの空間を作りました。
外部の壁は、焼杉の黒と漆喰の白で仕上げました。これも自然素材で経年変化で風合いを増すと考えています。

先日、お客様と私たちが工夫を凝らした住まいの見学会を行いました。
お客様が入居される前の公開です。
二日間で14組の方が来訪されました。
みなさん、杉の香りで癒されるね。とか、杉材の存在感に圧倒されるよ。とか
お褒めの言葉をたくさんいただきました。

うれしいことです。
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現説


つまり、現場説明会です。

建築予定地に施工業者の皆さんに集まってもらい、建築図面を渡し、模型を見せて、これから建てる建築の説明をするんです。

今回、かなり力が入っています!


製作途中



うちの事務所のT くんが、頑張ってくれてます。

屋根伏せが難しいんですよね。

ガンバレT くん !

moblog_32a1c4d0.jpg


いま、設計中のF邸です。
模型を作って、構造とプランの検討をしています。

今日は、社内で笑いの朝礼から始めました。

みんな、ノリノリで仕事をしています。

模型



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